腰痛の原因って、ヘルニアだと思っていませんか?全く違います。
私はヘルニアと診断されてから3ヶ月間、6種類の治療(温熱療法・仙骨ブロック・神経根ブロック・鍼治療・整体マッサージ・背骨歪み取り治療)を受けましたが、全く改善しませんでした。
最も悪い症状の時は、腰が痛くて真っ直ぐ立てず、傘を杖代わりに3歩あるくと痛みの脂汗をかいて1分休む、みたいな悲惨な状態になってしまいました。
なぜ、6種類の治療を受けても治らなかったのか、改善しなかったのか。
それは、治療する側も治療される側も痛みの原因だと思い込んで、ヘルニアに対しての治療をしていたからです。間違った原因に対する治療を受けても治るわけがありません。
ところが、「腰痛の原因はヘルニアではない」と言われる医師の治療を受けたところ、腰痛が治り、真っ直ぐ立って歩けるようになりました。詳細は後述しますが、MRIでヘルニアが確認されているのにもかかわらず、ヘルニアに対して一切の治療をせず治ったということは、腰痛の原因がヘルニアではないことの証拠です。
このnoteを読んでいただければ、私の闘病記を通じて、腰痛の本当の原因は何か、どの治療が効果があるのか、を理解いただけます。
闘病記1
腰痛発症から自死を考えるほどの症状の悪化、まさかの治療法に出会ってから完治するまで、をまとめてみました。
また、闘病記2として、腰痛の原因が○○であることを、自分の体を使って検証できる機会に恵まれました。
腰痛の本当の原因を理解したからこそできるのですが、私の仮説は「耳の手術を受けたら、腰痛が治るだろう」で、それを立証しようと考えました。
そんな馬鹿な!?と思われるかもしれませんが、実はこの仮説を立証させることができました。闘病記1を検証するような闘病記2も合わせて記事にすることで、よりなるほど!と思ってもらえるはずです。
闘病記2
腰痛の本当の原因を理解したからこそできる人体実験「耳の手術を受けたら、腰痛が治る!?」
<この記事を読んで欲しい方>
・腰が痛い方。
・肩凝りが酷い方(腰痛と原因が同じです)
・ヘルニアと診断されて、なかなか治っていない方。
・腕や脚、お尻に痛みがある方。
・ヘルニアが治ったけど、治った理由が分からない方。
・ヘルニア手術で治った方で、治った本当の理由を知りたい方(ショックを受けるかもしれません。)
目次
・闘病記1(ヘルニアが治らず、鬱発症。自死直前に出会った治療とは。
・悪夢の始まり〜暗黒期編(8院での無駄な治療。。)
・治らない治療のまとめ
・人生を諦めかけた時に出会った治療法〜完治編
・闘病記2(腰痛が再発したので自分の身体で実験してみた。耳の手術で腰痛が治った)
・よくいただく質問(随時、追記中)
・Q1.腰痛の原因は何ですか?
・Q2.なぜ腰痛が治らないの?
・Q3.腰痛ヘルニアの手術で治った人がいるのはなぜ?
・Q4.トリガーポイント注射はお高いですか?
・Q5.トリガーポイント注射にはステロイドとか強い薬が含まれているの?
・いい感じにトリガーポイント注射を打ってるクリニックの見つけ方
・いい感じにトリガーポイント注射をしてくれるクリニック2選
闘病記1(ヘルニアが治らず、鬱発症。自死直前に出会った治療とは。)
悪夢の始まり〜暗黒期編(8院での無駄な治療。。)
2008年3月、自分で腰をトントン叩きながら、背筋を伸ばし、「ちょっと腰が痛いなー」と感じたのが腰痛との闘いの始まりでした。
「運動不足だし、ちょっと運動すれば治るかな」程度に思ったのが悪夢の始まりで、ここから、自死を考えるまで腰痛に追い込まれるとは思ってもみませんでした。
一週間たっても痛みは減らず、どちらかというと少しずつ痛みが強くなっていったのと、何より 直立するのが痛くてできず、少し腰が曲がった状態になってしまいました。
自然に治る気配がなかったので、職場近くの整形外科を受診することにしました。ここから、通院→治らない→通院→治らない・・・ が延々と続きます。
【1院目・大阪市内にあるN整形外科】
ベッドに横になり、先生が片足ずつゆっくりと持ち上げます。左の腰が痛かったんですが、左足が持ち上げられると腰と足に痛みを感じました。それを伝えると先生が「ヘルニアですね。」
この時、診断の早さに、すごい!と思いました。
その後、レントゲンを撮って「腰椎ヘルニア」と診断されました。その日は、下肢を温める温熱療法を受けましたが痛みは改善しませんでした。その後、3回通院して、温熱療法を受けるも、改善せず。
先生の紹介で、別の病院でMRIを撮ったところ、診断は「ヘルニアはあるけど、取り除くほどでは無い」とのことでした。手術するほどでは無いということで、一安心しました。
温熱療法が効かなかったので転院します。
【2院目・大阪市内のHクリニック(整形外科・ペインクリニック)】
尾骨のあたりから注射で麻酔薬を注入する仙骨ブロックを受けました。ちょっとチクっとしますが、そんなに痛くないブロック注射です。仙骨ブロックでは痛みの症状は改善しませんでした。その後、2回通院して、同じく仙骨ブロックをするも改善せず。
仙骨ブロックが効かなかったので転院します。
【3院目・大阪市内のOクリニック(整形外科)】
前のクリニックで仙骨ブロックが効かなかったと伝えたにもかかわらず、仙骨ブロックがお勧めということでこれを受けました。しかしながら、痛みの症状は改善しませんでした。何度か通院して仙骨ブロックを受けるも改善しません。
この辺りから、いよいよまともに歩けなくなって、以降の通院は全てタクシーになります。
【4院目・枚方市にあるK医科大】
Oクリニックの紹介で、入院しました。入院にあたって家から病院までタクシーで行き、病院に着いたら初めての車椅子に乗ります。
大人になってから初めての入院で、初日は手続きや看護師さんの問診(アナムネ)だけです。入院2日めは先生の診察とその後に仙骨ブロックを受けました。
仙骨ブロックは何度も受けていますがこれまでと同じで効果がありませんでした。
仙骨ブロックが効果無かったということで、次は神経根ブロックを受けることになりました。これは背骨あたりから真っ直ぐに注射を刺し、神経に直接麻酔を注入するもので、手術室で行われます。神経に針が刺さるのは本当に激痛でした。
終わったあと、先生に言われたのが「これは人生に2〜3回しかできない治療で、今回、結構痛みあったようなので、やるとしてもあと1回に留めたほうがいい」とのことでした。残念ながら効果が無かったので二度と打ちません。
この神経根ブロックをした直後に、針を刺した箇所にカテーテルを留置しました。カテーテルの先には麻酔ポンプが繋がっていて、痛みが酷くなった時には自分でボタンを押すと背骨の辺りに麻酔を注入することができるようになりました。
痛みがあったので何度か注入してみたのですが、注入される感覚はあるものの、全く効果はありませんでした。
入院8日目、症状は全く変わらず、紹介元のクリニックに戻って療養してください、ということで、強制退院となりました。
大きな大学病院で期待が大きかっただけに、全く症状が改善しないまま、タクシーで行ってタクシーで帰るのは、相当メンタルがやられました。。
【5院目 大阪市内の整形外科クリニック】
単に腰を温めるだけ、改善せず。
もう行きません。
【6院目 大阪府内の整骨院】
背骨を軽くトントンする機械を当てて、左右に歪んだ背骨が真っ直ぐなるという治療だったんですが、効果はありませんでした。
あんな小さな力でトントンするだけって、普通に生活してたらあれより強い力がかかってるはずなので、色々と残念すぎます。
もう行きません。
【7院目 大阪府内の鍼灸院の鍼】
わらにもすがる思いで鍼治療を受けました。
簡単なカウンセリングの後、うつぶせ寝になり、肩・背中・臀部・下肢までたくさんの鍼を打ってもらいます。
鍼が終わったあと、針の痛みというよりは、体の痛みで待合室で横になって30分ほど動けなくなりました。いわゆる揉み返しなのかもしれませんが、その後も全く改善しなかったのでもう行きません。
【8院目 大阪府内の整骨院】
受付書類にサインし、リハビリのように体を動かすマッサージをしてくれました。
体勢によっては足や腰が痛すぎるので、様子を見ながら少し足を動かしてくれます。
自分で動けない箇所を動くようにしてもらいたいのに、あまりに痛がるからか、全く痛みなく動く箇所を動かしてもらって終了しました。
整骨院のマッサージ、全く改善しなかったので行きません。
治らない治療のまとめ
振り返ってみると、、、温熱療法で体を温めるのって、あんな治療器で温めるよりお風呂に入った方が温まりますよね。温熱療法を受けるならお風呂に入りましょう。
仙骨ブロックや神経根ブロックという、いわゆるブロック注射というのは、痛みを感じるのをブロックするという治療です。
ですが、そもそも、痛みを感じるのは腰や下肢なので、仙骨や神経根のように遠回りせず、直接、腰や下肢を治療してください。
背中をトントンする機械とか、単に体を動かしてもらうだけとか、私には全く意味がありませんでした。
まともに歩けなくなってからは通院にタクシーを使わざるをえなくなり、通院にお金もかかるようになりました。
痛い・辛い思いをして通院しても、治らない治療を受けてまたタクシーで帰る、その繰り返しなので、経済的にも精神的にも肉体的にも限界が来ました。
しかしながら、ようやくある治療法で痛みから開放されることができました。なぜこの治療法で治って、これまでの治療法では治らなかったのか。簡単です。痛みの原因が間違っていたために治療法も間違っていたからです。
全てをお伝えしたいという想いから、治らなかった闘病記で前置きが長くなってしまいましたが、ようやくここから、痛みから解放された治療法編です。
人生を諦めかけた時に出会った治療法〜完治編
【9院目 石川県小松市の加茂整形外科】
ほぼ寝たきり状態の中、気力を振り絞って、インターネットを検索していると、石川県小松市にある加茂整形外科さんのホームページに辿り着きました。
https://www.tvk.ne.jp/~junkamo
藁にもすがる思いで、書かれている内容を読ませてもらいました。
ホームページには、痛みのメカニズムや、私がまだ受けたことが無いトリガーポイント注射という治療法の説明とたくさんの症例が掲載されていました。
「腰痛の原因はヘルニア」とよく勘違いされている痛みの、本当の原因は筋筋膜性疼痛症候群で、簡単に言うと、筋肉の凝り固まりです、と書かれていました。
身近なものでいうと肩こりですが、筋肉の凝り固まりはあらゆる筋肉にできてしまう可能性があって、軽度なものはマッサージで治りますが、酷いものはマッサージでは治りません。
筋筋膜性疼痛症候群の治療法は、トリガーポイント注射です。トリガーポイント注射は、筋肉の凝り固まった部分に直接、少量の麻酔薬を注入することで、凝り固まった筋肉を緩ませることができるようです。
トリガーポイント注射はまだ受けたことがない治療法です。ただし、大阪から石川県までの片道3時間、この体で移動できるだろうか?もし行って治らなかった場合、家まで帰ってこれるだろうか?
たくさん葛藤しましたが、受けなければ容態は変わることはないので行くことを決意しました。
この時、夜だったんですが居ても立っても居られず、そのクリニックのホームページからこれまでの治療歴を全て、メールで送信しておきました。
朝になって出発の準備をします。体が痛くて着替えることができないのでパジャマのまま、傘を杖代わりに、お金だけ持ってタクシーを呼び、家を出ました。
家から出て歩いてタクシーに乗る、駅から電車のホームまで、電車の中、着いたホームから乗り換え、駅からクリニックまで、全て激痛に堪えながら、脂汗をかきながらの3時間でした。
これで治らなかったら、家まで帰ることができないかも、と駅のホームで覚悟しました。
お目当ての整形外科クリニックは、ごく普通の整形外科でした。
中の待合室も広く、受付を済ませて診察を待ちます。
診察室に呼ばれたら、これまでの治療歴をすべて話そうと、待合室で頭の中を整理してました。
ほどなくして、診察室から院長先生がわざわざ出てきてくださって、「○○さーん、どうぞ。ゆっくりでいいですからね」と、腰を曲げてゆっくりしか歩けない私の脇をそっと持ってサポートしてくれます。
なんとか診察室の椅子に座ってこれまでの治療歴を話そうとすると先生が「メールくれてた○○さんやね。そこのベッドにうつ伏せになって」とのこと。
私が夜中に書いた問い合わせフォームの内容を読んでくれていたのです。
うつ伏せになった私の首のあたりの筋肉を軽く押し、
先生「ここ痛いですか?」
私「はい、ちょっと痛いです」
先生「ちょっとチクっとするよー。」と、ちょっと筋肉を指で摘んで少しだけ針を刺して注射液注入、合計約3秒ぐらいの短い出来事です。
それから、「痛いですか?」「痛いです」→注射、を首から肩、背筋、お尻、太腿、脹脛まで、全部で約30箇所ぐらいに注射を打ってくれました。
すると、先生が「ちょっと立ってみて」と言い、「ん?これだけの治療で?」と思いきや、真っ直ぐ立てたのです。
これまで、何度も通院し、入院し、色んな治療を受けてきたけど治らず、ほぼ寝たきり状態を強いられてた私が、トリガーポイント注射だけで真っ直ぐに立てるようになったのです。
涙が溢れました。
先生「ヘルニアって何か出ているという状態を指す言葉なだけで、痛みとは関係ないんですよね。
痛みの原因は、筋肉が収縮して凝り固まったから。収縮しきってしまった筋肉を無理やり伸ばそうとして痛みが出たのです。肩こりと一緒です。
まず、肩こりみたいな筋肉の凝り固まりが1つできてしまった。それを庇うように変な体の使い方をしてしまい、次の凝り固まりができて、ということの繰り返しで、全身に凝り固まりができてしまったんでしょう。
それをトリガーポイント注射という麻酔をその凝り固まりに注入することで、凝り固まりをほぐしました。肩こりも原理は一緒なんでトリガーポイント注射で治りますよ。」
先生「今日、筋肉をトリガーポイントでほぐしたので、今のうちに筋肉を動かして、もう凝り固まらないようにしましょう。
せっかく大阪から来たんだし、温泉入っておいで。
ここからちょっと行ったところに温泉施設があるから、そこまで歩いて行って、ゆっくり温泉に浸かっておいで。宿に泊まってまた明日の朝おいで。」
トリガーポイント注射で真っ直ぐ立てるようになったのに、なぜ翌日も受診するかというと、凝り固まった筋肉を1つ残らず解すためです。
お会計は、3,000円ぐらいだったと思います。安い。
これまで治らない治療にどれだけの治療費や移動代を払ってきたのか、本当に情けなくて本当に悔しいです。
お会計をして、教えてもらった温泉施設に向かいます。歩いて15分ぐらいですが、歩ける喜びを噛み締めながら向かいます。
注射針を刺された痛みはほぼ無くなっていますが、歩いているとお尻、ふともも、ふくらはぎ辺りに小さな痛みを感じます。これが凝り固まりです。
約30箇所もトリガーポイント注射を打ってもらってそこの筋肉はほぐれたものの、打ち残しというかまだほぐれていない筋肉があるのだと思います。
トリガーポイント注射って、小さな筋肉の凝り固まりに直接麻酔を注入するものなので、打ち残しがあったんだろうなと理解しました。
ちなみに、今回の治療で、筋肉に対してトリガーポイント注射を打ってもらいましたが、腰椎のヘルニアには一切何もしておりません。ヘルニアと痛みは関係ないという証拠です。
加茂整形外科さんから歩いて15分、着いた温泉施設では1か月以上振りのお風呂に本当に幸せを感じました。何も考えずに、ゆっくりゆっくりと長風呂を楽しみました。
巡回バスで駅前に戻り、駅前のホテルに宿泊しました。翌朝、また加茂整形外科さんでトリガーポイント注射を打ってもらいます。
先生「どうですか?温泉行ってきた?」
私「歩いて行ってきました。歩けるのが本当に幸せで。」
先生「まだ痛い所ある?」
と聞きながら、また処置ベッドにうつ伏せを促されます。
「ここ痛い?」「はい」→トリガーポイント注射という、昨日と同じ流れで打ってもらいます。
10箇所ぐらい打ってもらいました。直立し、背筋を伸ばしたり腰を曲げたりしてもどこの筋肉にも引っかかりを感じません。
最後に、
先生「腰痛の痛みの原因はヘルニアじゃなく筋肉なんですよ。筋肉はレントゲンやMRIに映らないから見落としがちでね。なんかストレスかかることあった?」
私「約3ヶ月ほど前に転職して、仕事環境が変わったことで、ストレスを感じていたかもしれないです。」
先生「普段、運動する?」
私「ほぼ、しないです。」
先生「ストレスで筋肉が縮こまることはよくあることで、今回はストレスで筋肉が縮こまったうえに、運動不足で筋力が低下したことで、収縮したまま戻らなかったんだと思います。大阪帰ったら、再発しないように運動しましょう。ウォーキングでも十分だから。」
この日のお会計は1,500円ぐらいでした。
先生が打ってくれた注射はトリガーポイント注射というもので、注射液の中身は麻酔薬のみです。ステロイドとか入ってないです。麻酔薬って、筋肉をほぐしてくれるだけの作用で、体に依存性のあるものではありません。
麻酔薬は、筋肉の凝り固まりをほぐすという作用がありますので、それが効いて痛みがなくなった。ただし、また筋肉が緊張したり、収縮して凝り固まるといけないので、麻酔で筋肉がほぐれて動けるようになった状態で筋肉を動かし、また凝り固まらないようにすることが重要です。
先生に教えてもらったんですが、肩こりが酷くなると痛みますよね、あと、足が攣ったら痛いですよね。
それと同じで、縮みきった筋肉が肩から、肩・臀部・太腿・脹脛あたりに複数できてしまったことで、体が真っ直ぐ伸ばせなくなり、無理に伸ばすと筋肉が引っ張られて痛むという状態になってしまったようです。
それが、トリガーポイント注射により筋肉がほぐされて、真っ直ぐ立てるようになったのです。
トリガーポイント注射ですが、筋肉への注射のみで、ヘルニアへの注射は行っていません。それなのに真っ直ぐ立てたというのは、原因はヘルニアではなかった、筋肉が原因だったということです。
30箇所もトリガーポイント注射を受けると、注射針が刺さったことで痛いのか、筋肉が凝り固まって痛いのかが判別つかなくなります。
ということは、肩こりにトリガーポイント注射は効くの?
→効きます。肩こり痛が酷い人は、是非お試しください。
これで分かったことは、MRIに写っていたヘルニアは、痛みとは関係ない、ということです。
なぜなら、今回、30〜40箇所ぐらい注射を打ってもらいましたが、ヘルニアには注射していないからです。
まとめ編
これまで、神経やヘルニアに対して治療を行ってきましたが、腰痛の本当の原因は筋肉です。
肩の筋肉が凝り固まると肩凝りとなって、肩が痛いですよね。下肢・ふくらはぎ・お尻などに筋肉の凝り固まりができると、その筋肉が伸びずに直立できなくなり、無理やり伸ばそうとすると痛い、ということになります。
肩こり程度であれば、肩叩きやストレッチ・運動で改善はしますが、筋肉の凝り固まりが全身にたくさんできてしまうと、痛くてストレッチや運動すらできなくなってしまいます。
私の場合は、左足の脹脛に最初の凝り固まりができてしまい、それをカバーするために、変な歩き方、変な姿勢になり、それが全身(足、ふくらはぎ、お尻、背中、肩など)に筋肉の凝り固まりができてしまったようです。
では、なぜ最初の筋肉の凝り固まりができてしまったのでしょうか。それは、以下の2つが原因です。
・慢性的な運動不足だったから
・転職直後のストレスで身体が緊張していたから
闘病記2(腰痛が再発したので自分の身体で実験してみた。耳の手術で腰痛が治った)
腰痛が治って2年ぐらい経った時、私は耳鼻科に通院していました。鼓膜が固くなってしまって、鼓膜を作り直す手術(鼓室形成術)を受ける必要が出てきました。鼓室形成術は、耳の後ろ側にメスを入れ、鼓膜と耳の骨を作り直す手術で、全身麻酔で行われます。
ピンと来ましたか?全身麻酔ってことは、全身に麻酔が行き渡るんです。全身の筋肉が緩むんです。
手術の日が決まり、だんだんと日が近づいてきます。全身麻酔の手術は初めてでやはり少し怖いです。
手術の1週間前に、左のお尻と太腿に軽い痛みを感じました。闘病記1にある例の痛みです。これを放っておくと悪化し、悪化するとまた真っ直ぐ立てなくなってしまいます。
ふと思いました。
「全身麻酔って全身の筋肉に麻酔が行き渡るから、全身の筋肉が緩むはず。もしかすると、この痛みがある状態で全身麻酔の耳の手術を受けたら、腰痛が治るんじゃないのか??」という疑問です。
自分の体を使った人体実験の結果、全身麻酔の耳の手術を受けた結果、左のお尻と太腿の痛みが完全に消えたのです。口・鼻から吸い込んだ麻酔が全身の筋肉の凝り固まりをほぐしてうれました。やっぱり痛みの原因は筋肉だったのです。
耳鼻科には一泊だけ入院して、翌日のお昼に退院です。痛みなく歩ける喜びと、仮説を立証できた喜びを感じながら帰宅です。
よくいただく質問(随時、追記中)
Q1.腰痛の原因は何ですか?
A1.筋肉の凝り固まりです。筋肉が凝り固まる原因は、ストレスや運動不足です。逆にいうと、ストレスを無くし、運動をすることで、きんに腰痛の予防や改善になります。
Q2.なぜ腰痛が治らないの?
A2.レントゲンやMRIが発達したことによって、医者は画像を見て診断するようになったため、筋肉を診なくなりました。原因(筋肉)に対する治療を行わないから治りません。おおよそは、以下のようなプロセスです。
腰が痛い
↓
レントゲンやMRIを撮る
↓
約50%の確率でヘルニアが映る(健康な成人の5割はヘルニアを持っているという医学論文が出ています)
↓
痛みの原因=ヘルニア として治療が始まる
↓
原因(筋肉)に対する治療を行わないから治らない
Q3.腰痛ヘルニアの手術で治った人がいるのはなぜ?
A3.腰椎にあるヘルニアを切除する手術ですが、これは全身麻酔で行われます。全身麻酔をすると、全身に麻酔薬や行き渡り、全身の筋肉が緩みます。ということは、手術をする前の全身麻酔の時点で筋肉が緩み、腰痛が治っているんです。つまり、ヘルニアを除去しなくても治っているんです。
ヘルニアの手術をした人で、再発する人が居ます。これは、ヘルニアの除去手術をすると、術後の安静やリハビリ期間があります。手術のせいで身体が動かしにくく、筋肉が凝り固まりやすくなり、再発する可能性が高まります。
ヘルニアの手術なんてする必要はありません。トリガーポイント注射だけで十分なんです。
Q4.トリガーポイント注射はお高いですか?
A4.トリガーポイント注射は、3割負担で240円ぐらいです。ここに診察料や、使用した麻酔薬の量、シップなどを別途もらう場合は処方料などが加わり、実際には約1,500円〜2,500円とかだと思います。
何が言いたいかというと、トリガーポイント注射は安いんです。
安いということは、医師は儲からないので、トリガーポイント注射をしてくれる医師は非常に良心的だと思います。
Q5.トリガーポイント注射にはステロイドとか強い薬が含まれているの?
A5.トリガーポイン注射の注射液の中身は、純粋な麻酔薬のみで、ステロイドとかは含まれていません。麻酔薬は筋肉を解す役割があって、数分で体内に吸収されて消えてしまいます。麻酔の効果で、凝り固まった筋肉が解れている間に筋肉を動かしましょう。麻酔薬に副作用はありません。
いい感じにトリガーポイント注射を打ってるクリニックの見つけ方
トリガーポイント注射を打ってくれるクリニックは結構あると思います。「トリガーポイント注射 ペインクリニック」とか、「トリガーポイント注射 整形外科」とかで検索したら見つけられると思います。
ただし、いい感じにトリガーポイント注射を打ってくれるクリニックを見つけるのは至難の業です。「いい感じ」というのは、筋肉の凝り固まりが複数ある場合に、それらの複数箇所に打ってくれるクリニックは非常に少ないのです。
理由は3つあります。
・有用性を知らないからできない。
・診療報酬ルールがあるからできない。
・安いからしたくない。
医師は研修医時代に、腰が痛い患者に対してはレントゲンを撮り、MRIを撮り、温熱療法して、湿布を出す、という診療のパターンを教え込まれます。本来は、最初の選択肢としてトリガーポイント注射があるべきなんですが、トリガーポイント注射の有用性を知らないので、打とうとは思いません。
トリガーポイント注射って安いんです。医師の報酬でいうと、何回打っても700円なんです。他の注射は1回何円なんですが、トリガーポイント注射は何回やっても700円なんです。何箇所かの痛い箇所に打ってくださいって依頼しても、1回しか打ってくれない先生もいらっしゃいます。
もちろん、麻酔代は別途かかりますが、麻酔代も安いですし、その差額で医者は儲けられないです。
医師がしてくれる治療には全て金額が決まっていて、してもいいルール、やってはいけないルールなどが定められています。トリガーポイント注射には、明確な制限はないので本来は何回でも通って打ってもらうことはできますが、1〜2週間あけないといけないという裏ルールがあるようです。トリガーポイント注射を受けた後、受付さんに「次は1〜2週間は空けてくださいね」って言われることもあります。
ということで、なかなかトリガーポイント注射をいい感じに打ってくれるクリニックを探すのは難しいです。これは、制度の問題による部分も大きいですので、何件かハシゴして足で見つけるしかありません。
せっかくなので、私がお世話になっためちゃいい感じにトリガーポイント注射をしてくれるクリニック2選をご紹介します。
いい感じにトリガーポイント注射をしてくれるクリニック2選
私が実際にトリガーポイント注射を受けた いい感じにトリガーポイント注射を打ってくれるお勧めクリニックは以下の2件です。
石川県小松市 加茂整形外科
https://www.tvk.ne.jp/~junkamo/
兵庫県西宮市 浅井診療所
以下は、私が実際に受診したことはありませんが、ホームページ等でトリガーポイント注射に関する記事とかを書かれていて、おそらく いい感じにトリガーポイント注射を打ってくれるクリニックです。(随時、追記中)
北海道茅部郡 村本外科医院